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2015年7月21日 (火)

虹になった人

先月初め、父が亡くなった。

こういうこと書くとお悔やみの言葉とかかけられそうなのだけど、何も言葉は要らない。

父は普通の人じゃなかったので、一般常識的な思いやりに基づく言葉をかけられても私は余計苦しくなるだけだ。

私は父に対して全く愛着がなく、訃報を聞いても何も心が動かなかった。

身内だけの小さな葬儀を行った。

その日はたまたま何も用事のない日で、何かの予定をキャンセルする必要もなく、日常のペースを乱されることも全くなく、サックリと事は終わってしまった。

葬儀の間中、故人のことを口にする人は誰もいなかった。
涙を流す人ももちろんいない。
友達なんて一人もいない。

こんな83年の人生ってどうなんだろう?

あまりに孤独な父の人生に、他人事のように憐みを感じ、帰りの電車の中でちょっとだけ涙を流した。

父はとにかく家族からうとまれていた。
それにはそれだけの理由は十分ある。

高橋和巳先生のセミナーに出るようになって、MR(mental retardation)という言葉を知り、父のことを語るための言葉を得た。

まあ、昔からそんな感じとは思っていたけど、そういう人が世間には実にたくさんおり、福祉現場での困難事例はほとんどがそれだと知って、うちだけじゃないのね、とちょっとホッとするような、だけどやっぱり情けないような、複雑な気持ち。

で、高橋理論によれば「MRの親とは愛着関係は成立しない」ということなので、父に対して無理に愛情を感じる必要がないことが私の気持ちを楽にした、かな・・・。

(だけど、セミナーの場ではMRな人達のことをまるで第三者的に、かるく蔑みのニュアンスを込めて語られるので、半分当事者の私としてはいつも胸を痛めるのだった。)

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そして先週末には四十九日法要があった。

私は当日の朝東京を出たのだけど、電車がメチャクチャ遅れて、お寺での法事には全く間に合わなかった。

こんなに電車を乱すのも、もしや亡き父の仕業か?
死んだ後まで迷惑をかけるのか?
いやいや、現実世界を変化させるほどの霊力はあるまい、などと、あらぬ妄想をして楽しんだ。

そして、やっと間に合った墓地での納骨の儀とその後の会食を終えて帰京したら、最後に大きな虹が出た。

お父さんはあの虹になったのね~!なんて、
美しくも能天気な妄想・ファンタジーを作って、父の魂とお別れをした。

お父さん、お疲れ様でした・・・。

Img_1062

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最近、「不食」で有名な弁護士・秋山佳胤さんの本『誰とも争わない生き方』を読んで、ある章の文章で私の心が少し軽くなった。

魂という視点に立つと、家族には肉体の家族と魂の家族の2種類あるという。

いわゆる家族は「肉体の家族」。

人間とは、魂が肉体という衣服をまとっているようなもの。

だから、兄弟姉妹は同じ仕立て屋さんで同じ布で洋服を作ってもらったようなもの、親子とはDNAという同じ素材でもって服を作ってもらった、みたいな感じ。

「私たちという存在は生みの親に従属されるものではなく、スピリットの存在としてまったく独立している」のだ、と。

そう言われると、ホッとする。

魂の歩みというのはきわて個人的なプロセスであり、家族といえども、その航海の途上でたまたま同じ船に乗り合わせた、というくらいのイメージ。

だけど、せっかく同じ船に乗り合わせたのだから、できるだけお互いに気持ち良く過ごせばいいんじゃない?くらいな感じ。

この軽さ、なんだかいいな・・・。

宇宙の上の方はとても軽やかなんだけど、地球の重力圏では何事も重くなる。

私はどの層に生きたいんだろう?

わざわざ重くなくていいか~・・・、と、従来の自分とちょっと変わってきてるのを感じる今日この頃なのだった。

 

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

心と体のセラピースペースAlma Mater(アルマ・マーテル)

東京江戸川区の心理カウンセリング/ヒプノセラピー/クラニオセイクラル

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