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2015年4月18日 (土)

映画『Mommy/マミー』と自分の心を知るレッスン

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先週の日曜日、『映画「Mommy/マミー」公開先行鑑賞会と中森じゅあんの自分の心を知るレッスン』に行ってきました。

じゅあんさんが"Mommy"を観てとても心を揺さぶられ、少しでも多くの人に観てほしいと思って朝日カルチャーセンターにこのイベントを呼びかけたもの。

最近マイブームのじゅあんさんがそんなにお薦めする映画ならぜひ観たい!と思って出かけました。

映画鑑賞の後にじゅあんさんの講演があり、お話しながら涙で声を詰まらせる場面もありました。

じゅあんさんは、映画が「自分自身の心を深く観る」という最も重要なことに役立つよき「」になってくれると言い、観客の方々からも感想を求めました。

映画がどうの、ということではなくて、「映画を観て”あなた”はどう感じたの?」と何度も問いかけます。

感じ方は人それぞれ。良いも悪いもなく。

じゅあんさんのワークショップに出ると、常に「それで、あなたはどう感じたの?」と問いかけられます。

私たちは普段、何か起こると、外側の事象について、社会について、関係者の「彼」や「彼女」の振舞いについて話すけど、「それで自分はこう感じた」というところまで話す人は少ない。

でも、一番大切なのは「自分はこう感じる」というところ。

意識を自分の内側に向けること。

自分の感情を感じること。

それを、じゅあんさんは口を酸っぱくしながら何度も語るのでした。

この映画はカナダの若干25歳のグザヴィエ・ドラン監督が撮って、2014年カンヌ国際映画祭において、83歳の巨匠ジャン=リュック・ゴダールと並び審査員特別賞をW受賞、審査員長のジェーン・カンピオンからも絶賛されたという話題作。

来週末、4月25日(土)から日本公開となります。

じゅあんさんが「ぜひお友達やご家族、ご先祖様にも宣伝して下さい」とおっしゃるので、ブログに書いてみました。

ご先祖様は入場料無料だそうです(笑)!

映画をご覧になった方は、後で感想をお聞かせ下さい。

公式HPはこちら

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

それで、私は何を感じたかというと・・・。
(それを書かないとじゅあんさんに怒られそう)

ネタバレになるし、私の感想を読むとあまり映画観たいと思わなくなるかも!と思って書くのを躊躇しちゃいます。

これから観ようと思ってる方はこの先は読まないで下さい!

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

ラストシーンでは泣けました。
主人公(母)の生き方のあまりの切なさに。

だけど、まず最初に母親の激しい感情と汚い言葉遣いに不快感を禁じえない。

思春期の息子はADHD/愛着障害という診断名を持っているけど、それが本当に病気なのか、育ち方の不安定さからくるものなのか、微妙だな~と思って観ている。

私が受けてるカウンセリング・セミナーの見立てで言ったら、あの母親、MR説大、ということになるだろう。

だけど、ストーリーが進むうちに、夫を亡くし、亡夫の残した借金を必死で返し、息子を愛し、素行不良の息子の面倒を必死で見ようとし、しかも息子が仕出かした事件によって損害賠償請求までされてしまう母に対してシンパシーの情が湧いてくる。

母親の生きることに必死な姿、したたかさ。

だけど、この母、肝心なところで感情的に切れてしまうので、そうなるともう息子の暴走は手が付けられず・・・。

母子は繋がっているので、息子を落ち着かせるためには先ずは母が落ち着かないと・・・、などと専門家目線で見てしまうのでした。

だけど、こんな感情過多な人は私は苦手なので、個人的に進んでこの母親とお友達になりたくはない。

観客の一人も同じように「積極的に友達にはなりたくない」って言ってたけど、じゅあんさんは「あら、そう?私は友達になりたいわ~」とおっしゃってた。

感じ方、人それぞれ。

母子の向かいの家に住む主婦は、職業は教師なんだけど、今は失語症になってしまって仕事を休んでいる。

とても自分を抑えて生きているからそんな風になってしまったんだろうな~という人。

その主婦が暴れん坊の息子の家庭教師をすることになり、失語症の主婦は感情のままに生きる母子と触れあううちに、彼らといる時だけはほぼ正常に話ができるようになる。

そして息子は大人しく勉強をする。

やっぱり接し方によって、人はお互いに変われる。

母と、主婦、性格を足して2で割ったらいいのに・・・。

だけど、だけど、結局最後はまたまた息子の感情の大爆発があってどうにもならず、母は息子を施設に入れてしまう。

それは”架空のカナダ”で出来た「法律S-14法」に基づく行動だった。S-14法とは、「発達障がい児の親が、経済的困窮や、身体的、精神的な危機に陥った場合は、法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院させる権利を保障する」というスキャンダラスな法とのこと。

だけど、日本では似たようなものに「医療保護入院」とか「措置入院」という制度があって、自傷他害の恐れがある時は本人の同意がなくても家族の同意(前者)や知事の措置(後者)によって入院させることができる。

そして、本人の病状としては社会に戻れるレベルなのに、家族や社会に受け皿がないために何十年も「社会的入院」をしている精神障害患者の数たるや日本は世界でもズバ抜けて多くて、とても問題になっている。

それを考えると、”架空のカナダ”でのお話ではなくて、”現実の日本”で現に起こっていることなのだという認識で考えなければならない。

だからといって、実際に一緒に暮らすご家族の事情や色んなことを考えると1つ1つの具体的なケース毎に考えるしかなくて、「そういうのはいけない」とか簡単に言えるものではない。

難しい問題だよな~と、PSWとして思うのでした。

 
登場人物たちが私と実際に関わる人だったらそれなりの対処を考えなきゃだけど、映画となると、観照者として見るしかない。

へたくそな生き方もそのままに、受け入れるしかなく。

ただ、ただ、切ないな~と感じるのでした。

- End -



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