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2011年9月 7日 (水)

最近の母

最近は月に1度くらいのペースで、群馬の介護施設にいる母のところにお見舞いに行っている。

先週末、台風の動向を気にしながらも母に会いに行ってきた。

以前にも書いたが、今回も私や兄&兄嫁の顔を見るやいなや、「あ~、よかったぁ~、来てくれて」と言う。

母は認知症のため、今自分がどこにいて何をしているのか全くわかっていない。

何度説明しても忘れてしまうから。

だから私たちが来てくれたので、なんだかよくわからない状況だけれもとにかく家に帰れると思ってホッとする。

そんな母のことを世間の人は不憫と思うかもしれない。

自宅で面倒を見れないことに私も罪悪感も感じる。

 
だけど、母は短い面会時間の中で私たちに優しくされることを心の底から喜び涙を流す。

「みんなが親切にしてくれて幸せだな~、ありがとうねぇ」と。

何度も何度も、同じことを言う。

 
母は昔から義務的な世界に生きて来て、自分がやりたいことや欲しいものは全く何もない。

そんな母に辟易としていたけれども、あの人は本当に何の欲もない人で、家族のみんなと一緒にいることだけが望みなんだということを再認識する。

それなのに自分の家で暮らせないのは皮肉な感じもするが、母が「みんながいてくれるだけで幸せだ」ということを実感するために施設に入ることが必要だった。

というか、認知症になって過去の嫌な出来事を全部忘れてしまう必要があった。

とても自己憐憫の強い人で、自分は不幸だといつも言っていたから。

 
全てを忘れて残ったものは「幸せだ」という感覚と「人への感謝」だった。

なかなかいいボケ方だと思う。

 
人生79年を常に不幸だと思って生きてきた母。

これから一生分、「幸せだな~」という言葉を何度も何度も言ってもらいましょう。

 
 
それから、母の本質はやっぱり優しい人なんだなと思えた。

 
午後3時に施設でおやつが出る。

その日はブルーベリーソースのかかったヨーグルトだった。

兄・義姉・私と母の4人がいるのにヨーグルトがひとつ。

母は2~3口食べると、自分はもういいからみんなで少しずつ分けて食べろという。

いや、これは施設からでるおやつなんだからお母さんが全部食べていいんだよと言っても何度ももう自分はいいからみんなで分けろ、と。

 
貧乏性なんだけど・・・

 
私が小さい頃、我が家は本当に貧乏で、母は外の会合でお菓子をもらうと絶対に自分では食べないで私たち子供たちに持って帰って来てくれた。

それをいつも楽しみに待っていた自分。

まるでツバメの子供みたい。

母は愛の塊だったのねぇ~と今更ながらに思う。

 
だから、こんなに立派な大人になれました(^_^;)

母に感謝、です。

(同時に、母の依存的な愛情表現のせいや何やらで、こんなアダルト・チルドレンになっちまったよ、という気持ちもあるけど・・・ね。)

 

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