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2008年12月19日 (金)

その後

魂が出て行った後のぴーちゃんをきれいに整えてあげる。

生きていたときは呼吸の度に毛が立つので、毛並みもバサバサだったけど、きれいになでつけてあげると結構立派な毛並みに見える。

顔もおだやかでまるで眠っているようだ。

可愛い。

健気。

彼は絶対に幸せに生きたと思うので悔いは全然ない。

*~*~*~*~*~*~*~*~*

さて、ぴーちゃんの遺体をどうしようということになった。

私の田舎ではネコが死んだら三つ角(T字路)に埋めるといい、と言われていた。

ダンナは、土に還してあげたいといい、どこか埋められそうなところはないかと真夜中に近所を物色した。

でも、悲しいかな、このご時勢、そんなことをできそうなところはこの辺にはない。

今風にペットの葬儀屋に華美で高価な葬儀を頼む気にはなれなかったけれど、試しにネットで調べたら、結構簡素で値段もそんなに高いとは思われず、しかもとても便利なシステムのところがたくさんあることを知った。

今どきはペットの葬儀屋も24時間営業だ。

依頼すると、移動火葬車でやってくる。

しかも、ご近所の迷惑にならないようにと、車に社名などはいっさいなく、火葬のための煙も出ず、ダイオキシンも発生しないように工夫してあるんだって。

仕方ないので、真夜中にある業者に依頼の電話をかけた。

電話に出たのはプロっぽい声の女性だった。

電話で話そうとすると、こちらはつい涙声になってしまう。

でも、電話口の女性は淡々と用件を確認していった。

かと言って冷たい感じはしない。

そこはかとなく、しめやかさを湛えた冷静な声だ。

プロだなぁ・・・。感心した。

 
翌日約束の時間に男性がやってきた。

とても痩せていて、腰が低く、とっても辛気臭い。

全身全霊を込めて「葬儀係り」という存在になりきっている。

彼の顔を見たら、また泣きたくなった。

何か重大なことが起きている、という気持ちにさせてくれるのだ。

 
彼は役職にぴったりの人物なのか、こういう仕事をしているうちにこうなったのか、どっちだろう?

 
ぴーちゃんはその最適の葬儀係さんの手でしめやかに荼毘にふされた。

 
お骨がトレイの上にきれいに並べられて自宅に帰ってきた。

大きい骨壷と小さい骨壷、どちらがいいか尋ねられた。

小さい方だと足の骨を折らないと壷におさまらないから大きい方がオススメだと。

でも、大きい方は人間用と大差ないくらいの大きさでかなりな存在感を放つので、私たちは小さい方を選んだ。

魂の抜けた後の骨にそれほどの執着は感じられないし、いずれは散骨するかもしれないから。

ダンナと二人でお骨を拾う。

ほとんどはダンナが拾い、小さい壷の中にやや強引に詰めていったhappy02

ダンナは以前知人の火葬に立ち会った際の経験から、焼かれた後はほとんど粉々になって体の形はあまり残らない、と思っていたので、ぴーちゃんの骨がきれいに焼きあがっていることに驚いていた。

興味深そうに骨のひとつひとつの造詣を確認し、感心しながら拾った。

あまりにあっけらかんと拾うので、葬儀屋さんに冷たい飼い主だと思われたかなぁと、後で心配していた。

 
でも、ホントのところ、ぴーちゃんが衰弱していくのを見て真っ先に泣いたのはダンナだ。

情が深いというか、単純というか・・・

 
*~*~*~*~*~*~*~*~*

最後に、遺影を飾ろうと写真を探した。

でも、ぴーちゃんが単独で写ってる写真ってあまりない。

いつもついでのように背景のように写っている。

彼はあまりカメラの前でポーズを取ることもなかった。

いつもいつもマイペースなやつだったんだよ。

 
やっと見つけたカメラ目線をしてる写真を飾る。

もうじいさまっぽい目つきになってて可愛くないけど、一番最近のものだし。

でも、写真ってやっぱりすごいなと思う。

その目はしっかりとこっちを見ているので、彼の存在感を感じることができる。

生きてた頃よりしっかりとそこにいる感じがするよ、ぴーちゃん。。。

*~*~*~*~*~*~*~*~

ぴーちゃんは、小さないのちの全貌を見せてくれた。

看取りの練習だなぁ・・・

うちにはあと2匹いるし、そのうち両親だって。。。

さらにはいつかは夫婦のどちらかが。。。

さらに、最後に残された者はどうするんだろう?

短い間にいろんなことが思い浮かんだ。

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きれいごとでも、悲しいでもなく、忌み嫌うものでもなく。

死は生と一緒にそこにあるのだ・・・・

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