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2008年8月 6日 (水)

心と身体をつなぐトラウマセラピー

最近読んだ本。

フランクリン・シルズ系のクラニオセイクラル・バイオダイナミクスでは、セッション中にクライアントのトラウマなどが表面化してきたときには、ピーター・リヴァイン(Peter Levine)という人ののソマティック・エクスペリエンス(SE) (=somatic experience)というトラウマ治療法に基づいた手法を使うのだそうだ。

ピーター・リヴァイン(ラビーン?)とは初耳だったけど、彼の書いた本が最近翻訳されていることをつい最近知り、読んでみた。

本の帯には、『「ハコミセラピー」のロン・クルツ氏も絶賛!!』なんて書いてある。

おやおや?!である。

翻訳者の藤原千枝子さんは、米国でハコミ・セラピーのトレーニングコースを修了した後にSEに出会い、ピーターから直接トレーニングを受けている。
ハコミは「身体指向心理療法(Body centered psychotherapy)」と呼ばれ、心を探るために身体に注目するが、ハコミを使ってセラピーしている藤原さんが「私がそれまでに知っていたどんな心理療法よりもさらに「身体」に重点をおくものだった」と言っている。

これは私の注意を引かないわけがない!

トラウマというのは人が危機的な状況に出会ったときにそれに対処しようとして総動員されたエネルギーが全て使われることなく身体の中に(主に中枢神経系に)残ってしまうために起こる現象だという。

だから、トラウマを癒すためにそれを心理的問題として過去の原因を見つけ、つらい感情を吐き出させたり、それについていくら話をしても真の意味での解放は難しく、本当にトラウマを癒すためには、身体が発するメッセージに耳を傾け、そのプロセスを妨害しないことによってはじめて可能になるという。

著書の中で、野生動物が肉食動物などに襲われたときにとる行動と人間が危機的状況においてとる行動の違いを述べ、なぜ野生動物はそのとき動員したエネルギーがトラウマとして残らず、人間には残ってしまうのか、などの説明が興味深い。

また、人々がよく感じるわけのわからない不安や怒り、無力感などは、本人も気づいていないトラウマが原因となっている場合が多いという記述も興味深かった。

特に、普通に行われている医療行為がトラウマとして残ることは非常に多いらしい。(特に全身麻酔された場合とか)

頻繁に自分ではコントロールできないような不安や怒り、無力感などを感じることが多い人は、こんな本を読んでみるのもよいかもしれない。

また、医療職や心理職などの仕事をされている人なども読んでみたらいいかもしれない。

ただ、実際のトラウマ解放のセッションの様子は、私にとってはこの本からではあまりピンとこなかったのだけど・・・。

まあ、これからバイオの勉強の中でどんな風にピーターの療法が現れてくるのか楽しみに待とうと思う。

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