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2008年4月11日 (金)

三蔵法師と孫悟空

一昨日は3度目の座禅会。

和尚様の法話の中で、「悟りとは、全ては移ろいゆくものだと知ること」とのお話があった。

なんだかわかりやすいな。。。

人はすごく良い状態になると「この状態が失われたらどうしよう」と心配し、悪い状態のときは「ずっとこの悪い状態が続くに違いない」と思って絶望する。

でも、世界は移ろいゆくものなのだから、良い状態もいつかは終わり、悪い状態だっていつかは終わるのだ。

そんなこと、知ってるんですけど・・・、ふと自分の心を振り返ると、いつもそういうことで一喜一憂しているなぁと思う。

同じ話を何回も何回も何回も聞くことで、少しずつ自分の潜在意識(阿頼耶識)に染み込ませていくしかないんだろうな。。。

法話の中で、般若心経をインドから唐に持ち帰ったのは三蔵法師さんだという話が出て、なんだか急に親しみを感じてしまう。

そういえば少し前に読んだ『やさしい唯識』という本にも、唯識の思想を唐に伝えたのは三蔵法師さんだと書いてあった。
私は本を読んでもすぐに内容を忘れてしまうのだ。。。だいたい内容をどのくらい理解しているかというとかなり疑問。

これも魚がエラ呼吸をするように、たくさんの書物を読んでは吐き出し(自然に頭から出て行く・・)、魚が水の中に溶けている酸素を取り入れるがごとく微量の智慧を我が脳みそに取り入れて、少しずつ少しずつ賢くなっていくしかないのだ。

家に帰って、「般若心経を持ち帰ったのは三蔵法師なんだって」とダンナに話したら、西遊記の話になり、三蔵と悟空の話になった。

『宇宙とつながる気功レッスン』という本の中で、西遊記を気功の話として解釈しているくだりがあったことをダンナに話したことがあって、彼はそれを憶えていて、その話をし出したのだ。

私はすっかり忘れていたんだけど・・・。

人間の中には三蔵と悟空と大仏がいて、3人で一人の人物なのだと。

三蔵は意志、決心といった「人間の定まった姿」、悟空は無心に自由自在の働きをする「自然の精」、そして大仏はその二人を超えていながら、常にその二人とともにあった「見ている存在」だと。

気功的には、最初に気功について知りたい・修行したいという決心が最も大切で、三蔵がなんとしても天竺へ行って経典を唐に持ち帰りたいという思いで国を出奔したことがこれを表す。道中いろんな魔物に襲われたりしているところは、気功の修行中にあたり、修行を重ねるうちに人間の中にある隠れた気の力を開放する。それが悟空だ。悟空のパワーと繋がっているときは自我という人間としての限られた意識を捨てて、自分を気になりきらせる。

三蔵が頭の働きを捨てて、集中して空になると、悟空という人間を超えた「精」の状態になるんだそうだ。

「始めに混沌の気があり、気は精を生み、精は神を生み、神は明を生む。」とは気功の有名な言葉。

西遊記は、一人の人間の意識の変化について語っている物語である、と。。。

う~ん、まあ、気功愛好家が手前味噌的に解釈したと思えなくもないけれど、物語の登場人物が実は一人の人間のいろんな側面を表しているというところが興味深い。

わたし的には三蔵も悟空も猪八戒も沙悟浄も一人の人物だと考えるのが好きだ。

三蔵はたしかに清く正しいけれど、それだけでは果てしない荒野を渡っていくことはできない。

悟空の自由・自在なパワーも、猪八戒の貪欲さも沙悟浄も全部含めて一人の人間なのだと考えるのがいい。

そういえば、今調べていたら、沙悟浄が首にかけている9個のシャレコウベは、全て三蔵の過去生での頭蓋骨なんだそうだ。

三蔵は過去に9回もこの世に生まれ、その度に天竺へ経典を取りに行くことに挑戦したが、いつも途中で沙悟浄に取って食われてしまったんだとか。

10回目の転生でやっと宿敵沙悟浄をも自分の部下とすることができて、念願の天竺に到達し、経典を持ち帰れたんだそうだ。

やっぱり、成長ってそういう長~~~い目で見なきゃダメだよね。。。

あれれ、またいつもの通り、書き出しからあらぬところで終点となってしまったよ。。。

不完全な自分を愛し、受け入れ、少しずつ、少しずつ、前へ進もう。

(ときには後戻りしたり、後ろ向きに歩いてみたりしながら・・・)

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